●可憐で用途の広い日本花 父の後を継いで27年、いろいろな花を育てた末に行き着いたのが、ユリ。可憐で華やかなユリはヨーロッパが原産と思われがちですが、世界中で人気の園芸ユリのほとんどは、古来より日本の山野に自生していたものが原種なのだそう。なるほど、ブーケや花束だけでなく、床の間の生け花にもよく合います。 「慶事にも弔事にも使える花って、そう多くはないよ」という岩本さんの言葉に、大きく納得。
●カサブランカに夢を馳せる 現在、年間に約20品種のユリを栽培する岩本さんに、一番好きな花を聞いてみました。すると、迷わず返ってきた答えは「カサブランカ」。空前のカサブランカブームは過ぎ去ったものの、岩本さんの中ではいまだ、カサブランカを超える品種はないと言います。「かつて一世を風靡した時のように儲かりはしないけどね、年に一度はどうしても作りたいんだ」 白ユリの花言葉は「純潔」。岩本さんの偽りない瞳とひたむきな姿に、よく似合う花言葉です。近年は原油の高騰、価格の下落と、辛く厳しい現実ばかりがのしかかりますが、岩本さんの心を奪ったカサブランカの魅力は、きっと再燃するに違いありません。 清楚で古風な日本美人にも例えられるユリの花。お部屋に1本でも飾れば、その気品ある姿と甘く瑞々しい香りが、あなたの心をやさしく落ち着かせてくれますよ。
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