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11月●山本農園
10月●増丸園芸

やまぐち花産地
 豊かな自然にはぐくまれた山口の花の産地と花職人をご紹介します。


地図

【場所】防府市台道小俣北
【面積】1,500坪
【作目】レザーファン
【年間出荷量】約20万本

  防府市西部に位置する大道地区。平坦な農地が広がるのどかな風景の中に、時折黒いネットで覆われたビニールハウスが目に飛び込んできます。遮光されたハウスの中で育てられているのは、フラワーアレンジ等に欠かせない切葉、レザーファン。
 今回は、レザーファンの専業農家、岡村幹男さんにお話を伺いました。

 ●全国有数のレザーファン産地
 レザーファンは、南半球原産のシダ植物。輸入品も多く出回っていますが、やはり高品質で日持ちの良い国産レザーファンは根強い人気。防府市は種子島や伊豆諸島に次ぐ、国内有数のレザーファン産地として知られます。
 元JA職員の岡村さんは、防府市大道地区が産地化に乗り出した約20年前から、兼業でレザーファン栽培に取り組んできました。そして10年ほど前に早期退職し、生産一筋の道へ飛び込んだチャレンジャーです。

 ●育てやすくても、手は抜かない
 そもそも防府市でレザーファンの栽培が始まったのは、病害虫がつきにくく、安定的に周年出荷ができる育てやすい作目だったから。確かに、導入当初は手をかけなくても簡単に育ち、片手間でもそれなりの収量があったそうです。ところが栽培年数が長くなり、産地規模が拡大していくにつれて、芽吹きが悪くなったり、葉が奇形、黄化するなどの栽培上の問題が出てきました。
 当時JA営農部で指導の立場にもあった岡村さんは、自らの栽培経験も通して、ずいぶんと試行錯誤を繰り返しました。「恐らくは管理の問題。簡単に育つからといって、それに甘えてちゃあいけないってことです」
 ●ポイントは土づくりとまめな管理
 レザーファンは地中の地下茎を張りめぐらしながら生育し、次から次へと芽を出していきます。その地下茎から地上に伸びてくる芽が、いわゆるゼンマイ。土づくりに重きを置く岡村さんは「地下茎が元気なら、ゼンマイも太くて丈夫。当然、葉の品質も良い」といいます。
 また、土の湿度管理も重要で、使い古しの歯ブラシを常に携帯し、散水口の目詰まり掃除をしながら地中の水分状態をチェックしています。「基本は土づくり。あとは土の中の状態をよく知り、レザーファンにとって快適な環境を整えてやること」と、栽培のポイントを教えてくれました。
 ●より確かな方法を見出したい!
 岡村さんの収穫作業は、実に見事。品質を瞬時に見分け、選抜を同時に行います。ところが、驚くことに収穫された約半分は、等級落ちではじかれてしまいました。茎の曲がりや葉の痛みだけでなく、形が整っていても結構な割合で葉裏に胞子がつき、こうなると商品価値がないのだそうです。
 「一回に最低100本は切れないとね。それでも他産地の3分の1の量だもん。失敗しない栽培方法はある程度わかったけど、こうすればよくできるって方法はまだまだ研究中。確かな手ごたえをつかみたいね」
  はつらつとして、とても前向きな岡村さん。紆余曲折はありながらも、やはりこの仕事が楽しいといいます。そんな岡村さんが育てたレザーファンは、まさに努力の賜物!葉形が美しく、丈夫で長持ちです。
 お部屋の彩りのアクセントに、いきいきとした濃緑のレザーファンをぜひお使いください。

山口県花き振興協議会 事務局
〒742-0033 山口県柳井市新庄500-1 山口県花き振興センター内
TEL 0820-24-1801 FAX 0820-22-2822

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