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【場所】下関市豊北町神田上
【面積】約3,500平方メートル
【作目】バラ
【年間出荷量】約45万本
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| 土井ヶ浜遺跡に程近い丘地で、バラ農園・司ガーデンを営む中司武敏さん。地元産花のブランド化や新商品開発など、独自のマーケティング視点で花の消費拡大に挑んでいます。 |
●消費者のハートをゆさぶる仕掛け
赤にオレンジの絞り模様が入った下関ブランド「万華鏡(まんげきょう)」を、中司さんのハウスで見つけました。色素生合性遺伝子が花びらに不規則に現れるため、一つとして同じ模様がないというバラです。何を隠そう中司さんは、下関の生産農家で昨年発足した「関の花振興協議会」のバラ専門部会長として、この新品種を世に送り出した立役者。下関にやってくるまでは名もないバラだったのですが、プリズムを連想させる花色から名前は「万華鏡」、一輪ごとに模様が違う特徴から花言葉は「みんなちがって みんないい」に、市民公募を行って決定し、ニュースでも話題になりました。また、花びらに言葉を刻めるバラギフト「メッセージローズ」を全国へ最初に仕掛けたのも、中司さんでした。本当にうらやましい限りのアイデアとバイタリティーです。 |
●苦境で身につけた“逆転の発想”
どうすればこうも次々とアイデアが生まれてくるのか、ずばり中司さんに質問してみました。すると、「逆転の発想だよ」との答え。実は、中司さんのこれまでの道のりは、とても厳しく険しいものでした。
花農家を夢見て農業大学校へ進学し、在学中に今の土地を購入。卒業後1年間の研修を終えてすぐに栽培に取りかかるはずが、造成地の欠陥工事によってマイナスからのスタートに。それから2年間、自ら土地を掘り起こし、整地し、施設を建て…ひたすら汗を流し続けました。若い上に新規就農、経験も実績もないため、資金もすべて自己調達。それでも夢をあきらめず、意地でがんばり抜いたといいます。「常に苦しい中で生き残りを考えてきたので、それが逆に良かったんでしょうね。マイナスをプラスに変える視点が大事なんじゃないかな」
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●バラへの愛情は誰にも負けない!
子どものころから花が大好きで、おこずかいを貯めては花の種や苗を買って育てたそう。きれいに咲いた花を見て喜ぶ人の顔を見るのが、一番の楽しみでした。苦難を乗り越えられたのも、花が好きだったから。今でもその思いは何一つ変わりません。
丹精込めて大事に栽培される中司さんのバラは、農林水産大臣賞を過去4回受賞するなど高く評価されています。司ガーデンのスタッフはすべて社員、ハウス1棟に担当者1人という徹底ぶりで、高い品質を保っているのです。「バラってすごくデリケートで、難しい花なんです。微妙なことが全部花に出てしまう。同じ種類のバラが並んでも、これはうちのだ!ってすぐにわかりますよ(笑)」 |
●花は“五感”で育てる
「ハウスに入った時の眼鏡の曇り具合、匂い、はさみを入れた時の音、色の変化、とげの固さ…五感をよく働かせると、ちょっとした変化も的確につかめます。花に対する愛情が本物なら、絶対にいい花が育ちますよ」と中司さん。光や温度の管理、水や肥料の調整も人の手が中心。花は思いに応えてくれる、それが中司さんの信念です。 |
●どう消費者へ届けるか!
出荷場で、ちょっと驚きのバラに出会いました。光に当たってキラキラと輝いています。何と、粉状の天然ダイヤを吹き付けたバラ。
「クリスマスやブライダルにどうかなぁ?」と聞かれ、「プレゼントされたいです!」と即座に反応してしまいました。今あるものをどう生かすか、どうすればみんなに必要とされるのか。大好きなバラをいかにたくさんの人へ届けられるかが、中司さんのテーマです。次はどんな提案が飛び出してくるのか、本当に楽しみですね。
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