●循環する農業を楽しみながら それにしても、市場のニーズはどちらかというとハウスものの様子。売ることだけを考えれば、そこまで露地ものにこだわらなくても・・・と、つい思ってしまうのですが。実は、ここに斉藤さんならではの考えがありました。日本人の知恵ともいうべき、土地の循環です。 「出荷作業の時に出る葉や茎などのクズは田畑に撒いて土に戻すんです。それから、出荷を終えた株のうねはそのまま畑に残して、翌年は水田や野菜畑にします。菊栽培には肥料を大量に使うので、クズや株に残った栄養分で、米や野菜がよく育つんですよ。土にもいいし、無駄なく再利用できるんです。」と、菊畑を歩きながら教えてくれました。花のそばですくすくと成長している大根の葉っぱを見つけ、その理由に納得!
●心はいつも未来に向って 露地栽培の菊の出荷は12月で終わり。暖かい春が来るまでは、ほ場づくりや親株の育苗といった「仕込み」の仕事に入ります。これからの課題は、その間菊に代わって出荷ができる、冬場の作目を見つけること。花の周年出荷が当面の目標です。そして同時に、地元の豊かな土地を生かした「まちおこし」という、秘めた夢もあります。すべてが試行錯誤の日々ですが、斉藤さんの眼差しは常に未来へと向かっています。大地の栄養をたっぷりと吸収した、斉藤さんの小菊。生命力に満ちた花に、元気のお裾分けをいただきました。
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